動物生理学研究室
   
 研究テーマの紹介

動物生理学研究室では、マウスの新規疾患モデルの確立やモデルを使って疾患の原因の研究や治療法の研究を行っています


・動物疾患モデルとは・・・

ヒトの疾患の原因や治療法を研究するには、ヒトの疾患を動物に誘導した「動物疾患モデル」が必要です。ただし、動物はヒトと同じ疾患にはほとんどかかりません。そこで、多くの場合、疾患の一部を模したモデルが利用されます。そのため、ヒトの疾患を理解して、動物の疾患モデルの「ヒトの疾患を反映している部分」と「異なる部分」をわきまえて利用する必要があります。
 本研究室では、血管の病気を中心に様々な病態モデルを新規に確立/導入し、研究に利用しています。



・脳梗塞の新規病態モデルの確立

人が罹患し、脳の血管が詰まることにより、最終的に神経が壊死して脳の機能が失われる疾患です。

これまでに、いくつかの脳梗塞モデルが確立されていますが、どのモデルも個体差が大きいのが難点でした。 そこで、本研究室では個体差の極めて少ない<新規脳梗塞モデルを確立し、脳梗塞の病態形成の仕組みや修復の仕組み研究を行っています。

 本モデルは外科的手法により作成します。

新規脳梗塞モデル
(白い部分が梗塞)

 ・血液脳関門と脳梗塞  

脳の血管は物質をほとんど通しません。これは脳の血管に「血液脳関門」と呼ばれるバリアがあり、血液中の物質から脳神の経を守っているためです。脳梗塞が起こると、血液脳関門が破綻し、血液中の分子が血管外へ漏出することがわかっています。

 本研究室では上記のモデルを用いて、血液脳関門の破たんに伴う血漿タンパク質の漏出により活性酸素が生成され、神経の傷害とそれに起因する神経機能の障害が誘導されることを明らかにしています。
 この図は梗塞脳における血液脳関門の破たん(左、赤)と活性酸素の生成(中央、緑)が重なっていること(右)を示しています。


・肺塞栓の新規病態モデルの確立

肺塞栓は、太い静脈にできた血栓がちぎれて、流れ着いた肺の動脈を閉塞することにより、呼吸が出来なくなるため、短時間で死に至る危険のある疾患です。

 本研究室では、マウスの静脈にある決まった量の小さい血栓を投与することにより、高い再現性で肺塞栓を誘導するモデルを確立しました。

 本研究室では、このモデルを用いて、他の虚血性疾患と同様に肺塞栓においても炎症反応が惹起されるものの、その反応は他の臓器の虚血と異なる事を見出しています。
 右の図は、肺塞栓の肺(左)と緑色蛍光色素で標識した塞栓の分布(右)を示しています。



その他にも、
・糖尿病網膜症モデル
・皮膚光老化モデル

     などを確立・利用しています。

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